いまさら誰かには聞けない!?酵素の働きとは

日々の活動に大きな影響をもたらしている酵素の働き。私たちの体内に存在しているだけでなく、色々な食品にも含まれていて、美容と健康を維持するために大活躍しています。

そんなすごいパワーを秘めている酵素ですが、具体的にどのような働きがあるのか確認してみましょう。

TVでも話題の酵素にはどんなパワーがあるのか

酵素の力というと、CMの影響で洗剤を思い浮かべる人は少なくありません。酵素には成分を分解する働きがあり、洗剤で使用してる酵素の場合は、タンパク質や油といった水だけでは落ちにくい成分を分解して、衣類に付いた汚れをきれいに落とす役割を担っています。

酵素は体の中でも同じような働きをしていて、食べ物から摂取した栄養を分解して体内に吸収しやすい状態にしています。酵素の種類は一つではなく、地球上には数多くの種類が存在しています。

人の体内で活躍している酵素の種類は4000以上が確認されていて、酵素によってそれぞれが異なる働きをしています。ですから、色々な種類の酵素を摂取することは、健康的な体作りを目指す上でとても効果的です。

酵素は人間にとって重要な栄養素

酵素を大きく分けると、体内に存在していて生成が可能な潜在酵素と、食品に含まれている食物酵素があります。さらに潜在酵素は消化酵素と代謝酵素に分類されていて、体の機能を整えるために必要な存在です。

活動で消費するエネルギーを作るためには、タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルといった五大栄養素が必要になりますが、実は活動エネルギーを生み出すためにはこれだけでは足りません。
これらの成分を活用するために必要になるのが酵素であり、このような考えに基づいた理論は酵素栄養学と呼ばれています。仮に五大栄養素が物作りに必要な材料だとすれば、酵素は仕入れた材料を運ぶための車や届いた素材から物を作るための道具になります。

体の様々な機能は酵素が仲立ちしている

人の体は特別な運動をしていなくても、体温の維持や呼吸などで常にエネルギーを消費しています。同じ状態をキープするには、エネルギーとなる栄養を定期的に摂取しなくてはいけません。

酵素はタンパク質や炭水化物のように、直接的に体を動かすためのエネルギー源になる成分ではありませんが、栄養を適切に使えるように身支度をさせる仲人のような活動をしていて、成分が適材適所で使えるようにサポートしています。

酵素はタンパク質で構成されていて、これとは別に補酵素と呼ばれている成分にはビタミンやミネラルがあります。補酵素は酵素の活動を助けるアシスタント的な存在で、単体で活躍できる酵素もいれば、補酵素がいないと働けない種類もあります。

このように、摂取した栄養を役立てるには酵素や補酵素の働きが重要になり、他の栄養と一緒に摂取しておきたい成分だということが分かります。

消化酵素は食べ物の消化と吸収を担う

潜在酵素の一つである消化酵素は、食べ物を消化して成分を吸収しやすくする働きがあり、唾液や胃液、膵液などに含まれています。消化酵素には炭水化物を糖質に分解するアミラーゼ、タンパク質をアミノ酸に分解するプロテアーゼ、脂肪を分解するリパーゼといった酵素があります。

食事をする時はよく噛んで食べると良いと言われていますが、これには唾液の分泌を高めて消化酵素を増やす目的があります。

食べ物で摂取した成分が速やかに活躍できるのは、このような酵素の働きによるものです。消化酵素が少ないと食べ物の分解が進まなくなるため、消化不良で胃もたれを起こしたり、お腹を壊したりすることがあります。

ですので、消化酵素は体調を整えて食事を楽しむためにも必要な成分です。

代謝酵素は栄養素をもとに体内のエネルギーを作る役割を持つ

代謝酵素は、体の機能を安定させる役割があります。細胞の修復と成長、神経と内臓器官の安定、ホルモンバランスの調整、免疫機能の強化、呼吸や発汗、毒素の排出など、体中のいたる所で活躍しているのが代謝酵素です。

代謝酵素は健康的な毎日を過ごすためには欠かせない酵素で、酵素不足は代謝の低下を招いてしまいます。代謝酵素には消化酵素をサポートする働きもあり、食べる量が多かったり消化酵素が少なかったりする時は、消化を助けています。

ところが、食べ物の消化で代謝酵素を消費してしまうと、今度は代謝が滞ってしまうため、免疫力が低下して体が疲れやすくなることがあります。代謝酵素は暴飲暴食だけでなく、強いストレスでも消費してしまうので、生活習慣の乱れは潜在酵素不足につながります。

人間は酵素を無尽蔵に生成できるわけではない

SOD酵素は潜在酵素に分類されていて、老化現象を招く活性酸素を撃退する働きがあります。活性酸素は紫外線や大気汚染などが原因で増えてしまうものですが、増えた活性酸素はSOD酵素が抑えているため、大きなトラブルには進展しません。

しかしSOD酵素が減ってしまったり、活性酸素が増え過ぎて体内にある酵素だけでは間に合わなくなってくると体調を崩すことにもなり兼ねないので、体内の生成に頼るだけでなく潜在酵素をサポートする行動が必要になります。

しかも潜在酵素は無限に作り出せる成分ではないため、年を重ねる毎に潜在酵素は徐々に減少してしまいます。ですからバランスの良い食事を摂ったり、たまったストレスを適度に解消することは、潜在酵素の活動を助けることになります。

体内生成でまかなえない分は食物で補う

体内で作り出せる酵素の量には限りがあるので、足りない分は食品から補いましょう。食品に含まれている食物酵素には、その食べ物を分解できる酵素が含まれているため、食べた後の消化と吸収をスムーズにしてくれます。

ただし酵素は熱に弱いという性質があるので、調理法には注意が必要です。炒めたり焼いたりして素材を高温にさらしたり、長時間煮込むような料理は酵素が壊れてしまうので、十分な効果が期待できなくなります。

食物酵素を効果的に摂るなら加熱するのは避けて、低温で加工した物や生の状態で食べて酵素を摂取しましょう。食物酵素が多く含まれている食品を選ぶことも、酵素を増やすポイントになるので、毎日の食事に取り入れてみましょう。

フルーツや野菜など生の食べ物には酵素が豊富

生で食べやすい食品といえば、フルーツと野菜です。洗顔料にも使われているパパイヤには、脂質と糖質、タンパク質を分解する酵素が含まれています。黄色いパパイヤよりも青パパイヤの方が酵素の含有量は多く、生でも食べられるのでサラダの材料に使えます。

胃薬にも使われているキャベツには、タンパク質と炭水化物を分解する酵素が含まれていて、大根には脂質を分解する酵素が含まれています。

この他にも、バナナやイチゴ、パイナップル、リンゴ、キウイ、セロリ、ほうれん草、小松菜などの食品に含まれているので、千切りやすりおろして食事に添えたり、ジュースにして飲むことでフレッシュな酵素が効果的に吸収できます。

ジュースを作る時はスロージューサーで作るようにするとと、ジューサーの摩擦熱によって酵素が壊れる可能性が低くなります。

お漬物や味噌など発酵食品にも酵素が含まれる

微生物の働きを活用した発酵食品にも、酵素が含まれています。発酵食品作りで活躍している微生物には、乳酸菌、麹菌、酵母菌、酢酸菌、納豆菌などがあり、これらの微生物が持っている酵素によって、成分が分解されて発酵食品が完成します。

発酵食品には、チーズやヨーグルトなどの乳製品、調味料で使用する味噌や醤油、和食には欠かせない納豆やぬか漬けなどがあり、強い香りが特徴です。

世界各国にはたくさんの発酵食品があり、ブームになったナタデココや、タイ料理で使用するナンプラー、ドイツ料理のザワークラウト、ハンバーガーに入っているピクルスも発酵食品になります。

これらの発酵食品は過熱しなくても食べられる物ばかりなので、酵素が壊れる心配がなく、たくさんの食品があれば料理のバリエーションが広がるので飽きのこない食べ方ができます。

効率よく酵素を取り入れて健康な毎日を

酵素は体にとって大切な役割を担っているため、食事から酵素を摂取するのは大事なことです。

食品から吸収する酵素が少なくなり潜在酵素まで不足してくると、食べ物を消化する際に大量のエネルギーを消費してしまうため、食後に体がだるくなったり、急に眠気が襲ってくることがあります。

これ以外にも、加齢の影響で代謝の衰えを感じるようになり、肌荒れや便秘を繰り返すといった状態が続いているのなら、酵素不足を解消するために野菜や果物と発酵食品を上手に利用して、消化の促進と代謝の良い体を目指しましょう。

手軽に成分が摂取できる酵素ドリンクや酵素入りのサプリメントもあるので、食品と併用すれば潜在酵素に対する強力なサポートになります。