シモン茶という名前はあまり聞いたことがないという方も多いのではないでしょうか。しかし実はこのお茶は健康にも美容にも良い効果を与えるということで今注目されつつあるドリンクなのです。
そんなシモン茶についてどんなものなのかなどご紹介しましょう。
目次
シモン茶の原材料は?
シモン茶の原材料は和名でシモン芋と呼ばれているひるがお科のつる性一年草が原材料となっています。お茶に使われているのはその葉と茎の部分で、シモン芋自体は生薬として「カンショ」という名前で使用されています。
お茶にする場合は成長段階にあるシモン芋の葉と茎を採取し、それを乾燥させてお茶として使うことができるようになります。日本国内ですと熊本県天草市の倉岳町という場所で主に生産されており、海外ではブラジル南部やカイアポ地方などが原産地となっています。
こちらはシモン茶というだけあって、原材料はシモン芋100%ですから、そういう意味ではアレルギーなどがない限り安心して飲むことができるお茶ということになります。
シモン茶はミネラルとビタミンが豊富
シモン茶にはいろんな栄養素が含まれていますが、特に豊富に含まれているのがミネラル類とビタミン類です。ビタミンはビタミンA、B1、B2、B6、C、K、Eなどが含まれていますし、鉄分、カロテン、カルシウム、食物繊維、レシチン、マグネシウムなどバランスよく含まれています。
例えばカリウムはサツマイモのおよそ2倍、ビタミンKは春菊や抹茶などの2倍以上もの濃度であるということがわかっています。
このようにビタミン類とミネラル類が豊富であることから健康はもちろん、美容についても効果を期待することができるのです。ちなみにカロリー自体は粉末状にした場合で、100gあたりでさつまいもとほぼ同じ337キロカロリーほどとなっています。
シモン茶に期待できる効能は?
シモン茶に期待できる効能はいろいろありますが、シモン芋に含まれているCAFの効果によって血糖値を下げて血中の中性脂肪を減少させるという効果があります。これはシモン芋にインスリンの分泌を促す働きがあるからで、糖尿病の予防や改善などが期待できます。
他には新陳代謝を促し、美肌やダイエットなどに効果的なビタミン類、カリウム効果によって体内の余分な塩分を排出し、むくみなどの防止をするのにも役立ちます。また食物繊維も豊富に含まれていますから便秘予防や改善にも良いです。
そして、たっぷりと含まれているレシチンによって脂肪代謝効果がありますのでダイエットにも良いですし、老廃物を分解するため、美肌効果もあります。
豊富な食物繊維で腸内環境を整える
シモン茶には食物繊維が豊富に含まれていますので、便秘がちな方にはとてもオススメできるお茶です。シモン茶に含まれている腸内環境を整えてくれる栄養素には「ヤラピン」というものがあります。この「ヤラピン」というものはさつまいもを切った時に出てくる白い液体のことで、腸のぜん動運動をサポートします。
さらにシモン茶には食物繊維も豊富に含まれています。しかもお茶ですから水分も摂取することになりますので、ヤラピンのぜん動運動のサポート効果と食物繊維の水分吸収や腸への良い刺激を与えるという効果のおかげで相乗効果を得ることができ、便秘解消や予防をすることができます。
ぜん動運動が活発になることで便秘になりにくい体になることが期待できるのもうれしい点です。
生活習慣病を予防して健康に
日本においては現代病といわれている生活習慣病ですが、これらの病気を予防する効果もシモン茶には期待することができます。そもそもシモン茶にはミネラル類、ビタミン類、葉酸などが豊富に含まれていることから免疫力を高めることができます。
そのため、継続的に毎日飲み続けることで病気自体になりにくい強い体を作ることが期待できます。まず生活習慣病の1つである糖尿病を予防する効果がある成分としてCAFというものがありますが、こちらはインスリン分泌促進効果があり、血糖値の減少に効果的です。
しかも血中にある中性脂肪を減らすため、動脈硬化などの予防にもなります。またレシチンも内臓脂肪や脂肪肝、動脈硬化といったことの予防に良いとされており、肥満防止に効果が期待できます。
ダイエット促進や美容効果も!
シモン茶の効果の1つにはダイエットや美肌効果などがあります。例えば食物繊維が豊富に含まれているのですが、食物繊維は腸内環境を整えるサポートをして、過剰なコレステロールの吸収を抑制します。
そして食物繊維と相乗効果があるのがレシチンという成分ですが、このレシチンは脂肪を溶けやすくしてくれるのでダイエット効果や肥満予防効果があります。つまりダイエットをしたい方には欠かすことができないのがレシチンなのです。
美肌効果を期待できるのがビタミン類やミネラル類が豊富に含まれているという点です。ビタミンやミネラルは疲労回復するためにはとても大切な栄養素ですし、これらが不足すると肌荒れが起きたり、免疫力が落ちたりします。
つまりビタミンとミネラルが豊富なシモン茶を飲み続けることで体の内側から美肌になり、健康的な体になることができるということになります。
ダイエットのおすすめは沖縄産
同じシモン茶といってもダイエットに特に良いのは沖縄産のシモン茶です。これは沖縄産のものが国内で生産されているシモン茶の中でも特に品質が高いといわれているためです。沖縄産でもさらに品質が良いとされているのが伊良部島や久米島で作られているシモン芋から作られているお茶です。
伊良部島のシモン茶は有機農法で作られており、シモン茶の中でも特に栄養豊富で食物繊維もたくさん含まれています。つまりそれだけダイエット効果も高いと考えられているのです。伊良部島は沖縄本島から約290キロ離れた場所にある島で自然豊かな島です。
そんな中で広大な畑を作り、育てられているシモン芋は伊良部島の自然の中から栄養をしっかりと吸収して育つことができるとされています。
発酵シモン茶でより高いダイエット効果を!
さらに効果が高いダイエットをしたいという方には発酵シモン茶を飲んでみることがオススメです。発酵シモン茶はその名の通り、シモン芋のつるや茎を発酵させて作るお茶で、自然に発酵させているのでビタミン類やミネラル類が一般的なシモン茶より水分に溶けやすくなります。
水分にしっかりと溶け込んだ栄養分を飲むことで体内へそれらの栄養素をより多く吸収することができるのです。発酵シモン茶を飲む時にはその時の体の状態を考えながら濃さを調整しましょう。
体が疲れている時や少し食べ過ぎてしまったかなという時には少しだけ濃いめに淹れるのが良いですし、逆におなかがゆるいなという時にはシモン茶を薄めに淹れておいたほうが良いです。
シモン茶の美味しい淹れ方と飲み方
シモン茶を飲む時においしく淹れるためにはティーバッグの場合、1リットルほどのお湯に1パックを入れてそのまま2、3分ほど沸騰させてから火を止め、お好みの濃さになったらティーバッグを取り出して飲みましょう。
水出し可能なものであれば水で同じように作るのもおいしく飲めます。パウダーや粉末のものであれば急須で淹れる場合は大さじ1、2杯ほどを入れて熱湯を注ぎ、お好みの濃さまで蒸すのが良いでしょう。
またお酒好きな方にオススメの飲み方がシモン茶を焼酎で割って飲むことです。アルコールもダイエット中に飲み過ぎるのは厳禁ですが、シモン茶入りであればおいしく飲みながらダイエットをできます。
アレンジとしてあらかじめ作っておいた玄米茶に少し加えて飲んでみるのもおいしいです。
シモン茶の注意点は?
シモン茶を飲む時に注意すべきことはほとんどありませんが、食物繊維が豊富で便秘改善や予防効果があることから、シモン茶を飲み過ぎるというのは避けておいたほうが良いです。またダイエットを目的として飲む場合はより脂肪燃焼効果を期待できるという意味で、温かいシモン茶を飲むようにするのが良いです。
そしてダイエットをしている場合には特にですが、目標体重になったからとやめるのではなく、できるだけ飲み続けるようにするほうが良いです。
お茶で体質改善などをする場合は毎日飲んでいるからこそ、毎日体内にその効果を得ることができる成分があるのであって、飲むのをやめてしまえば体内から排出されてしまった後は効果を得ることができなくなってしまいます。効果を持続させたいという方は継続することが大切なのです。