健康茶として大人気のスイカズラとは

スイカズラはハーブとして、ヨーロッパでも有名です。初夏に白い花を咲かせ、甘い香りを漂わせてくれます。ですが、スイカズラは香りの良い花を楽しむだけでなく、健康や肌のお手入れにお茶として入浴剤として利用することができます。

そもそもスイカズラとは何か

スイカズラはつる性の植物です。原産は日本から東アジアまで生息し、つるを伸ばして成長します。楕円形の葉っぱは左右対称に茂り、5月から6月の初夏には葉の間から良い香りのする白い花を咲かせます。

花の大きさは大体5cmほどの大きさで、2つ並んで咲かせるのがスイカズラの特徴となります。花びらは上下2つに分かれていて、時間が経過すると白から黄色に変化していきます。金銀花の別名があり、金銀財宝を表す縁起のよい花木です。

日本でも全国で道端や原っぱなどで見つけられ、冬になっても乗の先端が枯れないことから、忍冬(ニンドゥ)と呼ばれています。スイカズラの蕾は金銀花という生薬として使われています。葉は6月から9月に摘み取ります。

色々効くスイカズラの効果と効能

きれいで甘い香りの花が咲くスイカズラは、観賞するだけの植物ではありません。スイカズラには葉っぱにタンニンをはじめとするフラボノイドやサポニン、・ミネラル・クエルスチン・コハク酸・トリテルペノイドサポニンなど、数々の有効成分が含まれています。

ルテオリンには花粉症の症状の原因とされるヒスタミンや、主にアトピー性皮膚炎の原因となるロイコトリエンなどの物質を作りだすのに必要な酵素を阻害する作用があり、アレルギーを緩和する効果があります。

またルテオリンには抗酸化作用があり、大腸で発生した悪性物質を肝臓で尿素に変える作用があることから、肝臓の解毒を促進する効果も併せ持っています。そしてポリフェノールのタンニンには、メラニンの生成を抑制し、美肌効果もあります。

動脈硬化を予防してくれる!

年齢と共に、血管が硬くなる現象があります。食生活の乱れや運動不足によって、血管内にコレステロールが溜まり、血管を傷めてしまいます。スイカズラの葉にはタンニンや、サポニンフラボノイドなど多くの有効成分を含んでいます。

中でもこの動脈硬化をスイカズラの葉っぱに含まれるタンニンや、ミネラルのカリウムが体外に排出する手助けをしてくれます。特にミネラルのカリウムが多く含まれ、カリウムイオンは利尿およびナトリウムを排泄する効果があります。

さらに、スイカズラの成分のサポニンには高血圧や肥満の予防効果があります。ルテオリンは体内にある余分な脂肪や、コレステロールを排出する作用を持っています。この効果は肥満の予防に繋がり、結果として動脈硬化を抑制してくれます。

炎症と細菌の感染を防いでくれる?

スイカズラには炎症を抑えたり、細菌が身体に害を及ぼすのを防ぐ効果があります。タンニンは炎症やただれ・潰瘍に対してタンパク質と結合して、不溶物質と作ります。これが薄い被膜を形成するので、外来の刺激を遮って、ほてりや痛みを和らげる効果があります。

また、細胞間隙・リンパ間隙も閉鎖するので、腺からの分泌が抑えられて組織が引き締まり、これが乾くことで細菌の感染防止にも役立ち治癒を促していきます。お茶を飲むことで初期の風邪や、中国政府はスイカズラのお茶を、インフルエンザ感染予防に効果のある生薬として認めています。

花とつぼみをホワイトリカーで漬け込んだ忍冬酒は、膀胱炎や腎臓病・各種の皮膚病に効果があるといわれています。

美肌にも働いてくれるの?

スイカズラを身体に摂り入れると、肌も健康にしてくれます。スイカズラに含まれるクロロゲン酸やサポニンなどは、あせもや皮膚のただれに効果があります。古くから皮膚をきれいにするといわれ、美容にも良いと信じられてきました。

化粧品に配合すれば、抗炎症・抗アレルギーに効果を発揮し、肌荒れを改善します。また、強い紫外線による皮膚の深くまで及んで仕舞うダメージを回復させ、収斂する効果もあります。花や葉っぱをお風呂に浮かせることで、夏場に子供のあせも予防にも役立ってくれます。

抗菌効果や抗炎症効果もあるので、ニキビが気になる方にとっても有益な植物です。葉っぱには水分と油分を補う効果があり、べたついて仕舞う肌を引き締めてくれます

スイカズラに含まれている成分

スイカズラに含まれる人の健康に役立つ成分は、サポニンやミネラル・タンニンなど沢山あります。ルテオリンという成分はフラボノイドの1種で、活性酸素の働きを抑制する抗酸化作用や、脂肪やコレステロールを体外へと排出作用があります。

この効果は肝臓病の予防にも効果があります。タンニンには粘膜を保護したり解毒作用があり、ビタミンB郡に含まれる生体成分は健康な皮膚組織の維持に欠かすことが出来ないもので、抗酸化成分を増強する効果もあります。

スイカズラには、ほかにもアラキン酸・ミリスチン酸・ポリフェノールの1種のイソクロロゲン酸・クエルセチン・コハク酸・ロニセリン・トリテルペノイドサポニンという成分が含まれています。

スイカズラの仲間

つる性植物のスイカズラは北半球の温帯地域を中心に、約150種類が分布しています。日本にはこのうちの25種が自生していて、北海道から九州にかけて野山などで普通に見つけることができます。

同じスイカズラの植物は、海外でハニーサックルやロセニラと呼ばれ、観賞用の植物として育てられるほかに蜜のような甘い香りを生かして、ハーブティや香水精油の原料として利用されています。

ベニスイカズラはスイカズラによく似た園芸品種で、花は蕾と咲き始めに濃い紅色をしています。ハニーサックルと呼ばれるニオイニンドゥは、ヨーロッパ中部から南部に生息して北アフリカ原産のスイカズラ属に分類されます。

ハマニンドゥは本州から四国・九州・沖縄に分布しています。

スイカズラはどのように摂取するのがいいの?

スイカズラの成分を身体に摂り入れるならばお茶も手軽ですが、さらに手軽なのが入浴剤として利用する方法です。花は摘んだまま、葉っぱや茎は乾かしてから刻み、布の袋などに入れて湯船に浮かせます。

このスイカズラのお湯に浸かることで、あせもや湿疹の改善や予防などになり、肌荒れを治してくれます。また、腰痛の緩和や打ち身・痔などにも効果を発揮してくれます。入浴剤として使う場合、葉っぱは乾かしたものを使いますが、花は摘んですぐの状態を使ってください。

他にも、乾かした葉っぱや茎をお茶にしたり、花をリッカーなどで漬けてリキュールとして楽しむ方法もあります。花の香りは甘く、ジャスミンにも似ています。

男女を問わず、好まれる香りといえます。

自分でスイカズラ茶を作ってみよう

スイカズラのお茶を探しても、なかなかスーパーでは見つけられません。そんな場合、ホームセンターなどでスイカズラの苗を購入してみてはいかがでしょう。育てる楽しみと、お茶として味わう2つのごほうびがもらえます。

スイカズラの花を乾燥させたお茶は「金銀花茶」と呼ばれ、さっぱりとした口当たりで、甘い独特の香りが特徴的です。お茶にするのは葉っぱと茎、それに花の蕾です。花は5月から6月ごろに付きます。葉っぱや茎はほこりを払い、水できれいに汚れを流します。

それから、葉っぱや茎は2日ほど日干しにしてから、陰干しにします。蕾は陰干しにして乾かします。乾いたスイカズラの葉ははさみで細かくして、蕾と一緒にビンなどで保存します。

スイカズラ茶を飲んでみよう

スイカズラのお茶を飲むには、乾かした葉っぱをひとつまみ(約3gから4gほど)急須やポットに入れて、98度から100度の熱湯を注ぎます。そのまま5分ほど蒸らし、それからそれぞれのカップへ注いでください。

このお茶はお湯を入れて、4回から5回は味を楽しむことが出来ます。やや薬草の香りもありますが、苦みはありません。ほんのりとした甘味のあるお茶は昔から、のどの痛みを取る民間薬としてスイカズラのお茶は利用されてきました。

さらに、このお茶は夏バテやむくみ、食中毒を防ぐお茶としても知られてきています。スイカズラの葉っぱや花を上白もち米と共に焼酎に漬け込んだ「忍冬酒」があり、これは不老長寿の酒として徳川家康が好んで飲んだようです。