機能性食品「サムイー(SAMe)」の驚きのすごさ

機能性食品になったことで知られるようになったサムイーは、体のいくつかの問題を解決するのに役立つ成分です。

もともと体の中で合成され存在しているため、適切な量を摂取することは不足分を補い活動を助けることにつながります。

サムイーはアミノ酸の一種

サムイーの正式な名称はS-アデノシルメチオニンで、アデノシン3リン酸とメチオニンが結びついていることを示した名前です。アミノ酸の一種であり体内で合成される物質で、いたるところに広く分布し活動していますが、肝臓などに多く存在していることが分かっています。

細胞の中でサムイーが生み出され、いろんなものに変化してエネルギーになったり、再合成されたりすることでいろんな効果を発揮する、体に欠かせない成分です。

年齢を重ねることで合成される量が減ってきてしまいますが、外から取り入れることで体内で合成されたものと同様の働きをしてくれます。サプリメントでは日本酒酵母型のサムイーが広く流通しており、機能の維持や回復などに役立っています。

サムイーに期待できる3つの効果

体の中にサムイーを取り入れることで、特に期待できる効果は3つあります。変形性関節症の症状を緩和させる効果、肝機能を高める効果、うつ症状を和らげる効果です。

昔から海外ではうつ病の治療薬として使われていましたが、サムイーが発見された当初は何に有効性がある物質かわからないものでした。技術開発が進むようになってようやくサムイーの性質が解明されてきて治療に用いられ、その患者の中から関節の痛みが軽減された人が多くいたことで、変形性関節症の症状にも良いことが突き止められました。

アメリカで機能性食品として流通が広まることで研究も重ねられ、体内でどのような効果が期待できるのかはっきりしてきた成分です。

関節痛が気になったり、食べすぎや飲みすぎで肝臓の機能が低下している人、良く不安な気持ちになりやすい人などはサムイーを取り入れてみるとよいでしょう。

抗うつに働くメチオニン

うつになっているとき、セロトニンやノルアドレナリンまたはドーパミンの量が不足するなどして、不安定な精神状態になりやすいですが、メチオニンにはセロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を作る材料となるため、不足を解消しやすくなります。

サムイーはメチオニンとアデノシンから合成されて生まれるもので、1976年ごろにはうつ病の治療薬としてすでに使われていましたが、日本に入ってきていろんな効果が期待できるとわかったのはまだ最近のことであるため、処方を受けずに摂取することは注意が必要です。

症状の重さなどから、医師が治療方針を決め薬を処方しているので、勝手に併用して服用するようなことも避けなければなりません。

軟骨増加で変形性関節症に有効!

日本では加齢に伴い、変形性膝関節症をおこす割合が高くなっています。その原因は、O脚などにあると考えられており、肥満や運動などによる間接への負荷、さらにはリウマチなどが影響しています。

関節を動きやすくするため、骨と骨の間に軟骨がありますが、それがすり減ってきてしまうと変形性膝関節症につながります。もともと元に戻りにくい軟骨が、加齢によって再生する力が衰え、現状を維持することもできずに徐々にすり減り方がひどくなってしまうと、動いたときに痛みが出たり、可動域が狭まる、関節が鳴ったり腫れとして現れる病気です。

サムイーには軟骨を作り出す作用があるので、症状の緩和につながる期待が可能です。関節を作るときに必要なグルコサミンやコンドロイチンとの相性がいいこともわかっているため、有効性を考えればサムイーとともにグルコサミンやコンドロイチンも摂取したほうが良いでしょう。

デトックス作用で肝炎予防

体の中でも特に肝臓でたくさん生産され消費されているサムイーは、外から摂取した場合でもその一部がグルタチオンに変化することが分かっています。デトックス作用を強力にサポートする成分として知られており、肝臓の健康を保つ上で欠かせない存在です。

肝臓は体内に摂取された栄養を効率的に使う役割を担っていますが、その際有毒性があるものを排出する活動もしていいて、解毒する際に活性酸素が多く発生する場所であり、食べすぎや飲みすぎなどで疲弊してくると肝細胞が大きなダメージを受けてしまうため、炎症を起こしやすくなります。

グルタチオンによってスムーズなデトックスが行われれば肝細胞のダメージを現象させることができるため、肝炎にまで至ってしまう心配がなくなります。

アミノ酸の代謝促進が長寿の鍵!?

これまで摂取カロリーを抑えると寿命が延びやすいことが分かっていて、長寿遺伝子が活発化することが分かっています。カロリーを制限することで老化要因が減っていくためでもあり、腹八分目の考え方は健康に役立つと考えられています。

東京大学大学院薬学系研究科で行われたショウジョウバエ実験によると、アミノ酸の一種であるサムイー代謝の促進が寿命延長の決定要因であることがわかり、餌を制限していてもサムイーの量を調節する酵素が失われていると寿命が延びないことが判明しました。

人の体の中にもサムイーの代謝経路に似た溶暗物があるため、今後研究が進めば体内のサムイー量のjコントロールを行うだけで長寿になっていく可能性は十分にあります。

サムイーの効果的摂取方法は?

酵母に含有されているサムイーのサプリメントは、それだけで吸収されやすい形になっていますが、空腹時に飲むことが推奨されています。

相乗的に効果を高める期待が持てるのは、ビタミンB12やB6、葉酸などのビタミン類とともに摂取をすることです。神経や軟骨の修復などに欠かせないビタミンであり、肝臓の働きをサポートして機能を回復するのに役立つ栄養でもあるからです。

普段から野菜を多く取り入れるなどバランスが良い食事を行っている人は改めてビタミンを意識的に摂取する必要はありません。しかし、野菜を食べなかったり手術を受けたなどによりビタミンが修復のためたくさん使われているような状態であれば、サムイーとともにビタミンB12やB6、葉酸などを取り入れるようにしましょう。

サムイーに副作用はある?

これまでサムイーだけの摂取で副作用が出たという報告はありませんが、日本で使われるようになった歴史はまだ浅いですし、機能性食品で摂取するといっても体に影響を与える成分ですから、普通の食品のように好きなだけ取り入れるようなことは控えなければなりません。

目安の摂取量は、日本人の平均的な体型や体質に合わせて考え出されているもので、海外から取り寄せたものである場合、日本人には多い可能性があります。標準体型よりやせすぎているなど小柄な人は、使用する量に注意を払って取り入れましょう。

体に良くない影響が出ている気がするときは、飲んでいるサムイーを持参して病院に行くと判断がしやすくなります。体にいいものであっても、過度に取りすぎはよくありません。

飲み合わせに気を付けよう

うつ病に対して効果的な働きがあるのですから、すでに薬でうつ病の治療薬を飲んでいる人は、サムイーの摂取に慎重になるべきです。関節の調子が悪いからといって、医師に確認せずいつもの薬にプラスしてしまうのはよくありません。

うつ病以外の薬であっても、飲んでいるものがあるなら医師や薬剤師に相談してから取り入れるようにしましょう。

これまで食品やサプリメント、薬を服用していてアレルギー症状が出たことがある人は、注意が必要です。お酒の酵母に含まれているサムイーは、酵母に反応する場合があるからです。パン酵母やビール酵母などに反応が出たことがある人は、飲み合わせにより強く影響が出てしまう懸念があります。普段より、吸収率や効果が高められることがあるためです。

元々は医薬品だったサムイーの歴史

海外ではうつ病の治療薬として使われてきた歴史があり、日本では薬に使われる成分をサプリメントなど機能性食品に使うことができません。このため日本に入ってきた当初もサムイーは医薬品として分類されることになっていました。

しかし、酵母含有タイプなどが出て、医薬品の範囲に関する基準からは外れている機能性表示食品と認められたため、日本でもいろんなサムイーが使われた製品が販売されるようになってきました。

医薬品のサムイーは化学合成されたもので、今でも医薬品に分類されており、機能性食品のサムイーは酵母に含まれた形のものであることを理解し、区別しなければなりません。

医薬品ほどの強さがなくても同様の成分が入っているわけですから、正しく取り扱って飲むようにするべきで、むやみに取り入れても劇的な改善が期待できるものではないので、目安量を守って摂取を心掛け、飲み方に注意しましょう。