知って得する「L-シスチン」?

肌質や髪の毛、爪などがボロボロになってきたと感じたら、栄養が不足している可能性が高くなります。L-シスチンという成分がとてもかかわっており、皮膚や髪、爪を強化するために必要な存在であり、体の健康を保つ上でも大切な役割を持っている成分です。

Lーシスチンって何??

アミノ酸であるL-シスチンは、体内で合成することが可能な成分であり、L-システインが2分子結合している成分であり、体内ではL-シスチンとL-システインは容易に相互交換する成分であるとわかっています。

皮膚、髪の毛や爪を構成しているケラチンに含有されている成分であり、肝臓などで作られる活性酸素の除去や重金属などの解毒として使われるグルタチオンの構成成分でもあるため、体にとって重要な成分です。

不足してきてしまうと、体内でいろんな悪影響が考えられます。このため年齢を重ねて不足してくる時期になったら、意識的に外から摂取するようにしなければなりません。食品添加物としても使われているL-シスチンですが、サプリメントなどにも含まれています。

Lーシスチンが発見されるまで

L-シスチンという名前は、ギリシャ語の膀胱ということばが由来しているといわれています。最初に発見されたのが膀胱結石からだったためです。

1801年産業革命ごろのイギリスにおいて、医師ウラストンが膀胱に溜まっていた結石の分析を行い、物質を詳しく調べたところ、イオウを含んだ有機化合物が主な構成要素であることがわかり、この有機物がシスチンです。

昔はタンパク質構成アミノ酸の仲間であると考えられていて、発見の始まりともいわれていましたが、いまでは含まれないと考えられています。それは非必須アミノ酸であるL-システイン由来であると考えられているからです。

L-システインが2分子結合したものとわかったのも1899年で、古くから存在が知られていた成分であり、研究の結果、摂取をすることで期待できる効果があることもわかってきました。

LーシスチンとLーシステイン…似てるけど違いは??

どちらもアミノ酸でL-システインが2分子結合することでL-シスチンとなっているので、L-システインが体内で合成されにくくなってしまうと体内で不足してくる可能性があります。たんぱく質にL-シスチンが運ばれなくなってしまうと皮膚や髪の毛爪などにも影響が出てくるようになり、互いに必要な存在であるといえます。

L-シスチンはそのものでいろんな働きを行いますが、L-システインはいろんな成分と結合することで働く成分です。ビタミンCやテアニン、メチオニンなどと結びついて体の健康を守るのに欠かせない働きを行ってくれています。

L-システインが不足してくれば、L-シスチンが2分化してL-システインを生み出し、様々な成分と結合して消費されて行ってしまうので、L-シスチン不足になりやすくなってしまいます。

女性に嬉しい美白効果

L-シスチンが持っている活性酸素を除去する力は、美白を目指す人にとっても大切な役割をはたしていて、メラニンを作ってしまう酵素であるチロシナーゼの働きを抑えるため、メラニンが作られにくくなって、シミなどのリスクを軽減させてくれます。

肌のターンオーバーをサポートしてくれる成分でもあり、乱れた周期を元に戻すことに訳ってくれるため、肌の奥にあるメラニンも肌表面に上がってきた後、排出されやすい状態にしてくれます。

メラニンは紫外線の刺激を吸収して肌を守る役割も持っているので、L-シスチンによって作られる量が減っている時には、日焼け止めなどを使ってメラニンの代わりに肌細胞を守る必要性がありますから、美白を目指している人は注意が必要です。

育毛にも効果が?

髪の毛はケラチンが必要で、ケラチンを作り出すためにはL-シスチンやL-システインの存在が欠かせません。L-シスチンがあればL-システインを作り出すことができますから、安定的に体内にL-シスチンがあれば、健康な髪の毛が作られやすくなることになります。

成分が頭皮まで運ばれることが大切であり、育毛を考えている場合には成分を運んでくれる血液の流れをよくする必要性があることを覚えておきましょう。

不足してくると、十分に毛が成長しないうちに抜けてきてしまったり、細く切れやすいあるいは抜けやすい髪の毛が多くなる可能性が出てきます。体のほかの部位にもL-シスチンは必要な存在ですから、髪の毛が細くなるなど変化を感じた時には、外から摂取するように工夫することが大切です。

髪や爪を綺麗に保つ効果も

L-シスチンによって、十分にケラチンが生み出されれば、髪の毛も強くしなやかな状体を保ちやすくなりますから、質の違いが出てきますし、当然爪もケラチンによって作られているので、綺麗な状態に保つ効果が期待できます。

爪は栄養不足になると薄くなったり、割れやすい、変形するといったことが起きやすくなってきます。割れることなどが多くなると、爪と皮膚の間に雑菌が入り込みやすくなって、炎症を起こしたりカビが生える可能性も出てくることから気を付けなければなりません。

女性はマニキュアつけ爪に耐えられなくなって、爪がダメージを受けやすくなることがあるので注意が必要です。肌のターンオーバーのように、髪や爪にも生まれ変わる周期があります。栄養が不足した部分と十分に足りている部分と差が出て、一定期間はバランスが悪くなる場合があります。

肝機能の向上にも期待

肝臓は解毒機能があって、体内悪影響がある物質を排出するための働きを行っています。食べ物などから重金属や有害物質を取り込んでしまうため、常に活動する必要性があり、飲酒などを行ってアルコールを摂取するとその分解なども担っているので、とても疲労していまい機能が低下してくることがあります。

有害物質が体内で活性酸素を生み出しやすくなることも肝臓が疲れてしまう要因で、活性酸素を除去できるL-シスチンの働きは重要です。

重金属などの有害物質を解毒する働きをするグルタチオンを作りますから、肝臓の働きを助けてくれます。肝臓の負担が軽減することで、機能の向上に役立つ成分です。L-シスチンが体内で吸収され代謝することで有害物質と結合することが必要なため、吸収されやすい状態で得られるとより効率的になります。

Lーシスチンが多く入っている食べ物は??

牛や豚・鶏肉などに多くL-シスチンが含まれていて、ほかにはカツオやシャケなどの魚類やカシューナッツ納豆、牛乳、蕎麦や食パンなどにも含まれています。

普段からよく食べるものに含まれていますし、不足する心配はありませんが、ダイエットなどで栄養が偏っていたり食が細く十分な量を食べていない人は、体内で合成されるL-システイン量が少なく、L-シスチンも作られにくくなっている可能性があるため、外から摂取する量まで少ないと体に変化が現れてしまう可能性があります。

カロリーが低い羊肉などにも含まれていますから、ダイエット中でもL-シスチンが得られるように食事の内容に注意しましょう。ダイエット中の間食に良いといわれているアーモンドにも含まれています。

Lーシスチンを効率的に摂取する食べ方

体内に効率的に摂取するためには、食べやすくすることが一番です。効果を高めてより有効的にしたいのであれば、緑黄色野菜などとともにお肉を食べるようにするとよいです。ビタミンCなどと一緒に摂取すると効果が高まるため、赤パプリカなどが使われたメニューを考えるとよいでしょう。

野菜や果物でスムージーを作って牛乳をプラスすれば、朝食にゆっくり時間をかけられない人でも朝からL-シスチンを取り入れることが可能です。

どうしてもお肉や魚をあまり食べたくない人は、アミノ酸系の調味料を使う方法があります。アミノ酸系の調味料にはL-シスチンが使われていることが多いので、成分を確認して購入するとよいでしょう。サプリメントも販売されていますから、L-シスチンの不足が考えられるんであれば補助食品として取り入れる方法があります。

摂取の仕方にも注意

普段から食事をしっかりと食べている人は、あまり不足することは考えられません。サプリメントなどでL-シスチンを取り入れてしまうと過剰になってしまうことがあります。膀胱の結石から発見されているように、摂取のし過ぎは結石が作られやすくなってしまうので、控えたほうが良いでしょう。

インスリンが作られる際に働きを阻害してしまうことがあるため、長期的にL-シスチンの過剰な状態が続けば糖尿病の心配が出てきます。高齢になってくるとインスリンの分泌量が衰えてきますから、余計に過剰摂取には注意が必要です。

すでに糖尿病を患っている人であれば、余計に注意が必要で状態を悪化させてしまう懸念が出てきますから、接種には慎重さが必要であり、サプリメントなどを利用せず普段の食事から得るような工夫を行いましょう。