結納金や結納返しの相場や使い方などの疑問を徹底解明

結婚が決まった時に行う両家の顔合わせの場で、日本に古くからある伝統的な儀式でもある結納。結納の際に新郎側が新婦側に納めるお金として結納金というものが必要になってきます。

元々は新郎家族から新婦に送られる花嫁道具だったものが現金に代わっていったという流れがあり、近年では新婦側も結納返しとして同額程度を渡して返礼することも一般的です。

結納金を準備する時にまず気になるのがその金額ですが、相場以外にも縁起のいい数字だったり割り切れない数字だったりという細かいマナーもあるものです。また、いただいた結納金や結納返しは何に使ったらいいかも気になります。ここでは結納金や結納返しについて、その相場や使い方、渡す際のマナーなど気になる点を徹底的に調べていきます。

結納をすることのメリット

結納を行うことのメリットはいくつかあります。お付き合いの状態からいよいよ籍を入れて婚約するとなると、ひとつのけじめが必要になります。二人の関係から二人を取り巻く家と家の関係に変わっていくからです。結納を行うことで、お互いにいよいよ結婚するということを意識づけて新鮮な気持ちで新たな環境をスタートさせることができます。

また、結婚へのプロセスを意識できるので自ずと責任感を持つことができ、軽率な行動などを慎むようにもなります。また、両家がともに結婚へ向けて関係を深めるために足並みを揃えることができるというメリットがあります。結納金の受け渡しを行うことで、お互いの地域の文化や金銭感覚なども知ることができます。

両家が改まって顔を合わせる機会はそれほど多くの回数はありません。結婚式や披露宴を行う前にお互いの生活習慣や家族構成などを理解するためにも良い機会となります。結納という改まった儀式を行うことで、両家の連帯感も生まれ、今後の付き合いにも良い影響を与えることができます。

いきなり結婚式・披露宴で両家の距離を縮めることは難しいですが、結納という儀式をワンクッション挟むことでお互いを理解し合う第一歩を両家がともに歩むことができます。

略式結納が増えている

結納は両家の間で結納品を取り交わして婚約の成立を証明する伝統行事ですが、男性側が結婚に対して誠意を形にして見せて女性側が安心して入籍できるという意味があり、新郎側から新婦側に結納品を納めことが一般的です。最近は結納の形式が変化し、結納自体を行わないまたは略式結納という簡略化したスタイルを選ぶ人達も増えています。

現在正式な結納は仲人が新郎側から結納品を預かり新婦側に届け、次に新婦から新郎へ渡す品物と受書を受け取って新郎側に届けます。略式結納は仲人を立てずに、新婦の自宅またはホテルなどで両家が集まって結納品を取り交わす儀式のことです。

結納金や結納品など略式結納の場合には省略しても問題がなく、セミフォーマルでの服装で儀式を行うことも可能です。ただし、略式結納は何でも略しても構わないということではありません。結納にかかる費用を抑えることができますが、両家が相談・合意をして同じ認識で行うことが大切です。

ポイントは両家の格を揃えることが重要で、足並みがそろっていることが必須です。婚約指輪を贈って誠意をしめしたり、ふたりで決めた記念品を取り交わすなどの婚約に相応しい品物を準備しておくことが大切です。

結納の形式を確認しておこう

結納には形式があり、古くからのしきたりにそって仲人を立てて行う正式結納と、略式結納(仲人あり、なし)の三種類に分かれています。正式に行う時は仲人が両家の間を行き来しながら結納を交わしますので、昔ながらの和の雰囲気が感じられます。略式結納の場合は一堂に会して結納を交わすのですが、仲人もいる時には同席して行います。

品物を準備していく時に気になるのが結納金ですが、西高東低とも言われているので多くの男性の悩みの種になりがちです。男性側から女性側に送る支度金の意味合いでもあるわけですが、一般的には100万円前後、奇数の50万円、70万円、そして末広がりで縁起の良い数字として80万円というように相談しながら決められています。

結婚の際にはそれぞれの地域のしきたりや風習にも配慮をしますので、一般的な相場はあくまで参考にすることにして、礼を失することのないように準備を進めていきましょう。

近年は略式結納を選んだり、そもそも結納をするのではなく顔合わせの食事会を行うカップルも増えつつあります。時には両方とも行う場合もありますので、結納金についてもどうするかは予めよく相談しておくと両家の気持ちに寄り添った結婚ができるでしょう。

結納金はどれぐらい包めばいいのか

結納金は、基本的に男性側が用意して女性側に贈るのが一般的です。結婚式のご祝儀とは違い、人生で何度も経験することではない結納の儀式でいくらぐらい包めばいいのか悩まれる方も多いでしょう。男性側が女性や女性のご両親に結納の際の金額についてどれぐらい用意すればいいのか尋ねるのはマナー違反とされています。

かといって、相場よりも少ない金額であれば、女性や女性側の両親にあまり良い印象をもたれないおそれもあります。結納の有無や金額については、両家の争いに発展することもあります。しきたりにこだわる家であれば、最悪の場合は婚約破棄にまでなることも珍しくありません。

そのため、結納金については事前に相場を知っておくことをおすすめします。一般的に結納金の平均総額は、地域によってばらつきがありますが、だいたい100万円前後です。地域別でみると関西が一番金額が高く、100万円以上は最低用意するところが多いです。

北海道や新潟、長野では50万から80万円前後が相場になっています。結納金の金額を決めるときの注意点としては、偶数になる金額は「割り切れる」数字のため「別れ」を連想させるので「割り切れない」奇数になる金額を用意するのがポイントです。ただ、末広がりを意味する80万円は縁起が良いとされています。

結納金は誰が誰に贈るのか

結納金は、嫁入りするときに必要な着物や家具などの一式用意するための支度金という意味合いがあります。そのため、お嫁さんに来てもらう新郎側が結納金の金額を決めて、支払う形が一般的です。以前は結婚は家同士の結びつきという位置づけが強かったため、新郎の両親が結納金を用意することが多かったです。

最近は、新郎新婦たちが中心となって結婚準備をしていく形が主流になってきているため、新郎自身がお金を支払うケースも増えてきています。逆に女性側に男性が婿養子という形で結婚する場合は、女性や女性側の両親が結納金を男性側に贈ることになります。

結納金は、嫁や婿養子として迎える側が支払いますが、地域や家のしきたりによっては結納自体を行わないこともあります。両家ともに堅苦しいことを好まない考えであれば、顔合わせだけの食事会で済ますことも珍しくありません。

しかし、地域によっては結納の儀式を結婚前のけじめとして重視している家もありますので、新郎側が一方的に結納の儀式をしないと決めるのはマナー違反です。両家や新郎新婦同士で話し合っておくのがもめごとになりにくいです。結納のときにどれだけ金額を包めばいいのかは新郎側が決めるのが慣例になっています。

結納金は食事会の席上で断るのがベスト

日本では正式に結婚する前に婚約の証として結納が行なわれ、結納金を贈られた側はお返しをしますが、近年は不要と考える人も少なくないのではないでしょうか。最近は結納に代わって両家が顔合わせで済ませるケースが増えていて、行なうとしても結納金なしのケースが増えています。

年長者や保守的な土地柄では結納を重んじる傾向がまだまだありますが、現在は結婚観も多様化していて結納に対する考え方は変化しつつあります。両家顔合わせに代表されるように、堅苦しい結納の形式にこだわらない気軽な家族紹介のパターンが若者の間で浸透しているのが現状です。

結納を行なったカップルでも結納の形式にこだわらないケースが多く、そうした背景には形式的なもので実生活に直結するものではないという考え方があります。資金が必要な時期にわざわざ両家の形式的なやりとりに費用をかけるのは現実的ではなく、改善したいという姿勢がみられるのです。

結納に高額な費用をかける必要はないと考えるのは自然なことですが、結納金をお断りする方法は簡単ではありません。親同士の執り行ないになる結納に当事者がしないと言い切るのは親に失礼なので、新婦側の両親から新郎側の両親に言ってもらうのが一番です。

顔合わせ食事会までにそれぞれの親に相手の親の意見を伝えておき、食事会の席で断るとスムーズに行きやすいです。結納を断ると角が立つので、気が乗らない場合は代案を立ててみるのも1つの方法かもしれませんね。

結納金は誰がどう使える?

結納金の使い道について決められたルールはありません。

しかし、結納金の性質上お互いの家から家へと納められるものであることから、一般的には両親が使い道の決定権を持つ場合が多いです。だからと言って、両親が全部自分達のことに使用してしまうなどということは考え難いでしょう。

よくあるケースでは、式の費用や新生活の準備金など結婚する二人の為に使われたり、将来のマイホーム資金や子どもが生まれたときの為にしばらくキープする等があります。また、自分達で使ってよいと渡される場合もあるでしょうが、その場合でも基本的には二人の結婚に関係した事柄へ使われることが多いです。
必ずしも使わなければいけないわけでなく、二人のためならば貯金に回すことも問題ありません。

いずれにしても、結納金は両親のものというのが一般的ですから、いざそのときになって揉めることがないよう事前に話し合っておくと良いでしょう。大きな額になることも多いですから、なぜその使い方をするのか具体的な理由を示したり、取り決めをしておけばお互い納得いく結果になりやすいです。

そして自分達で使う場合でも、何にいくら使うか最低限の報告はするように心掛けると良いでしょう。

結納金とともにいただいた結納品

結納で新郎側から結納金とともに縁起を担いだ結納品の数々を贈られます。結納金は家具などの新居に必要なものや挙式費用などに使われますが、結納品はどのように活用すればいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。まず、結納品を頂いたときは、挙式の当日まで和室の床の間に飾っておくのが習わしです。

結納品は家のお祝い事の象徴のため、結納品だけでなく挙式に出席できない親族からのご祝儀も一緒に飾ります。住宅状況によっては、挙式まで飾ることができないケースもあります。その場合は、結納を交わした日から数日間は飾っておき、一度片づけます。そして、挙式が近付いたら、再度取り出して飾りなおすという形をとる家庭も多いです。

結納品の大半が普段の生活では使わないものが多いため、挙式が終わった後は記念品として保管するか神社で処分してもらうとよいでしょう。神社で処分してもらうことを「納める」という言い方をします。鰹節やこんぶ、するめなどの食べ物は、結納品をもらった時点で早めに料理して消費して、挙式までは水引き飾りだけを床の間に飾っておきます。

結納品ごとについている水引き飾りは組み合わせて羽子板飾りなどのべつの飾りを作る材料にすることができます。小槌は、財布や通帳などの金銭類を保管しているところに一緒に置いておくとお金が貯まるという縁起物のため、結婚後に嫁入り道具として持参する方が多いです。白木台は、「新品を用意した」という意味があるため、再利用はせず保管するか処分するのが一般的です。

結納金の呼び方は地域によって違う

結納金について調べてみると普段の生活では聞きなれない言葉が多く、意味合いについて混乱される方も多いでしょう。結納を行うときに目録にかかれている言葉で「御帯料」というものがあります。

御帯料と結納金は基本的に同じ意味合いです。お嫁さんを向かえる新郎や新郎の両親が結婚準備の支度金として新婦側に贈る結納金のことを「御帯料」といいます。昔は、お金ではなく着物や帯、酒や縁起物を用意していたため、そのときの名残です。

男性を女性の家に婿養子にきてもらう際の結納金は、「御袴料」と呼びます。嫁入り婚か婿入り婚かの違いで呼び方が変わってくると覚えやすいです。地域によって結納の仕方や品目の内容、金額も違ってきます。呼び方も地域によって多少異なることがあります。御帯料のことを関西地域では「小袖料」と呼びます。

関東の場合は、「金宝包」という呼び方になります。結納の仕方は、大きくわけて「関東式」と「関西式」に分かれます。関西式に含まれますが、その中でも九州地域ではほかの関西地域とは少し異なった九州独自の結納の仕方も存在しています。

関東では結納返しがありますが、関西では新婦側からは結納金や品物を受け取ったという受領書の意味合いがある「受書」を渡すだけなどの違いがあります。

結納金を頂いたら結納返しを考える

最近では結婚の考え方も多様化し、ウェディングのスタイルも幅広くなっています。チャペルや神前式に加えて、家族婚やゲストハウススタイルなど結婚式のスタイルも様々になり、結納の考え方も新郎新婦、ご親族の方によって変わってきます。

しかし、地方ではまだまだ結納金をお渡しする習慣が残っている地域もあり、ご両家の考えで結納をお渡ししないのはマナー違反と考える方もいらっしゃいます。地域の風習や両家の考えで結納金をお渡ししたり、いただく場合はお返しもきちんと用意しなければマナー違反と受け取られかねませんので気をつけましょう。

まず、結納金は新郎のご家庭から新婦のご家庭へと贈られるものです。ただ、結納に関しては日本でも関西と関東で大きく考え方が違います。関東ではお返しは結納金の半額程度の品をお返しする場合が多いのに対し、関西では1割から2割程度と考えるご家庭が多く、地域によって金額も大きくことなります。

新郎と新婦の出身が関西と関東など離れている場合は事前にどのくらいの金額を結納金として渡す方が良いか、お返しはどのくらいにするか事前に相談しておくことをおすすめします。事前に相談しておくと、お返しの金額が多すぎるまたは少ないといった相手の心象を悪くする自体を避けることが出来るでしょう。