顔合わせ食事会の際の服装や挨拶のポイントや当日の進行の流れ

プロポーズが成功し、結婚の意を固めた2人が行うべきことはたくさんあります。早く憧れの花嫁さんになりたい気持ちは分かりますが、たくさんの祝福を受けるためにはきちんとした手順で事を進めなければなりません。結婚というものを儀式としてとらえ、礼儀やマナーを重んじることによって初めて人から祝福されるようになるのです。

結婚報告や結婚式の準備などやらなければならないことはたくさんありますが、その中でもとても重要なのが両家の顔合わせです。結婚は当人同士だけの問題ではなく両家の親族においてもとても重要なものになるので、親睦を深めるという意味だけではなく今後のことについても話し合う大切な場として顔合わせはとても大切です。

では実際にどのような準備をして当日はどのような流れで執り行わなければならないのかを紹介していきます。

イメージと目的を明確にする

顔合わせには特別な形式があるわけではありません。カップルの数だけ結婚式の形があるのと同じように顔合わせの形も人それぞれです。だからこそ自分たちがどのようなイメージを持って執り行うのかというのは予め決めておく必要があります。

大人のけじめとして背筋が伸びるようなきちんとした形で執り行いたいという場合もあれば、あまりかたくならずにアットホームな雰囲気で行いたいという場合もあります。まずは大まかにイメージを固めましょう。イメージが分かればその雰囲気に合ったお店選びもしやすくなります。

そして顔合わせには目的も必要です。両家の親睦を深めるため、結納や結婚式をいつ頃行うのか話し合うため、将来のことも加味してどこに新居を構えるのかを話し合うためなど目的は人によって様々です。全部を顔合わせの場で解決させるのは難しい場合もあるので、優先順位を立てて目的を決めておきましょう。

これは結婚をする当人同士だけで決めるのではなく、両家の両親の意見も聞いて計画を立てるとスムーズに当日話し合いをすることができるでしょう。逆に当人同士だけですべてを決めてしまうと当日に予定よりも時間がかかってしまったり、トラブルを起こしてしまう恐れもあるので注意が必要です。

日程と場所のセッティング

結婚報告をした後に行われる顔合わせですが、あまり日をあけない方が良いでしょう。というのも結婚報告を受けた段階で両家の親族は早めに相手の親族の方に挨拶をしたいと思っています。結納や結婚式などこの先に待っている行事に関しても早めに話し合っておいた方が安心だということもあるので、結婚報告を終えて入籍することが決まったら早めに顔合わせのセッティングを行いましょう。

問題は日程なのですが、これは参加する両家の親族に合わせるのが基本です。結婚する当人たちは両家の親族が都合がいいと言った日に合わせて仕事の休みを取ったりお店の予約を取るようにします。日取りを重視する人であれば大安に合わせたり、先勝の午前中や先負の午後など吉となる日や時間帯を目がけて顔合わせをすると良いでしょう。

結婚という大切な儀式に関することですからなるべく縁起が良いようにと考えるのも親心ですからなかなか日程が合わないと大変ですがここは両家の親族の意向に沿ってセッティングするようにしましょう。

また場所ですが、顔合わせはただの食事会とは少し違うので個室を用意することができるようなお店が良いでしょう。ホテルや結婚式場などで行っても良いですし、一般的な飲食店でも予め顔合わせであることを伝えておけば落ち着いて食事をすることができるような席を設けてくれる場合もあります。

参加人数は両家で合わせる

両家の顔合わせは一般的に結婚する当人同士と両家の両親で行います。そのため3対3の計6名ということが多いのですが、決して両親だけの参加でなければならないと決まっているわけではありません。兄弟がいればその兄弟も大切な家族ですし、祖父母と一緒に生活をしているという場合には是非参加したいと考える人もいるでしょう。

両家の親睦を深める場なので大切な家族みんなで参加をしたいという気持ちも大切ですし、結婚後に円満な関係を築いていきたいと考えるのであればできるだけ家族みんなで参加をした方が良いでしょう。両家で行う顔合わせなので参加人数も限られたものではありません。

しかし片方が大人数で参加をするのに、もう片方は両親のみの参加となると明らかにバランスがおかしくなってしまいます。両親以外の人も参加をするのであれば予め相手方に相談をしておき、了解を得ることが必要です。

また顔合わせにかかる費用は2人で負担をするのが基本なので、人数が違うと負担額をどうするのかという話をしなければなりません。自分の家族の分をそれぞれ負担するのか、合計額を折半するのかなどお金に関してはトラブルになりやすいので注意が必要です。

男女別の服装のポイント

顔合わせ当日の服装ですが、清潔感のあるものが良いでしょう。男性であれば黒やグレーのスーツに派手すぎない色のネクタイが好印象です。質素すぎても寂しいですし華やかすぎるのも品がないように感じられます。清潔感というのを重視してどこに出ても恥ずかしくないような服装を心がけましょう。

女性は色物でも良いのですが落ち着いた色味のスーツやワンピースにするのがおすすめです。バッグは貴重品などの最低限のものが入る程度の小ぶりなものにし、華やかさを演出するアクセサリーもワンポイント程度にしておいた方が清潔感があります。

気合が入るとメイクが派手になってしまったり、緊張で寝不足になっていればその顔色を隠そうと厚化粧になってしまったりするのですが、それでは品がないように見られてしまいます。大切な場だからこそナチュラルなメイクを心がけるようにしましょう。

男女で気を付けなければならないポイントは異なりますが、共通して言えることは清潔感を重視するということです。そして着ている服にほこりやシワが寄っていないかというのもきちんとチェックして当日に挑みましょう。

また両家の親族の服装ですが、片方がカジュアルなのに片方が着物というようなあまりにも格式のバランスが取れていないものは相手に失礼になってしまうので、格式を合わせておくことも忘れないようにしましょう。

仕切りは結婚する2人が行う

自分の両親や相手の両親の前で若い2人が場を仕切るのは少し恥ずかしいようではありますが、顔合わせでは結婚をする2人が最初から最後まで仕切るのが基本です。そのため予約をしたお店にはいつ頃までに着くようにしておくのかも決めておき、当日のプログラムも決めてしっかり両親をエスコートすることが大切です。

進行をしてくれる司会者がいるわけではないので、何も決めずに顔合わせをするとただだらだらと会話をしながら食事を楽しんで終わるだけでパッとしない顔合わせになってしまいます。

もちろん親睦を深めるのは大切なのですが、せっかく一同が会するのですから両家の紹介はもちろんのことセレモニー感のある演出を考えたり、記念撮影もして今後のことを話し合ったりという有意義な時間にすることも大切です。

充実した時間にすることができるかどうかは2人の手腕にかかっているので、事前に段取りを組んでシミュレーションをしておくことで当日はスムーズに仕切ることができるでしょう。2人で協力をしている姿を見れば両家のご両親も2人の結婚に安心することができます。結婚式の予行演習だと思って計画から当日の仕切りまでしっかり行うようにしましょう。

顔合わせ当日の大まかな流れ

まずは予約したお店に着いたら2人のエスコートで会場に入ります。着席したら男性側の父親か本人がまず挨拶を行います。こうして顔合わせが正式にスタートするということになります。

顔合わせがスタートしたらまず男性側の家族紹介を行います。これは家族がそれぞれ名を名乗るのではなく、男性本人が紹介します。続いて同様に女性側の家族紹介を行います。ただ名乗るだけでも良いのですが、仕事や趣味などを一言添えて紹介すると会話のネタにもなって良いでしょう。

両家の紹介が終わったらそのまま食事に入っても良いのですが、セレモニー感のある演出を加えるのであれば食事前が良いでしょう。婚約指輪のお披露目を行うとそれに合わせて結納や結婚式の話が切り出しやすくなります。その後は全員で記念撮影を行うのですが、食事の後にこれをやってしまうとお酒で顔が真っ赤になった状態で写ってしまうことになるので食前が良いとされています。

一通り終わったらいよいよ乾杯をして食事のスタートです。会話を楽しみながら食事をして親睦を深めましょう。食事が済んだら2人で締めの挨拶を行い、その後両家の父親も挨拶をして顔合わせは終了です。人によって若干の違いはありますが、全部で大体2時間半~3時間くらいでおさまるようにしましょう。

始めと終わりの挨拶もきちんと行いましょう

両家が会する場なのできちんと最初と最後の挨拶を行う必要があります。ここで大人としてのけじめを見せることで両家の家族みんなが安心して任せることができます。

まず開始の挨拶ですが、男性側の父親が行っても良いのですが男性本人がつとめた方が恰好がついて良いでしょう。緊張をすればするほど長々と喋ってしまう人がいますが、できるだけ簡潔にまとめるようにします。「本日は私たち2人の婚約にあたり、お集まりいただきましてありがとうございます。

本日はどうぞよろしくお願いいたします。」というように感謝の言葉と挨拶を一緒に述べるとまとまって良いでしょう。そして最後の挨拶ですが、楽しい雰囲気で食事をして親睦を深めることができれば最初に比べると雰囲気も柔らかくなっていますし挨拶もしやすいでしょう。

しかし緊張のあまりお酒を飲みすぎてしまうと礼儀を欠いてしまう恐れがあるので特に進行役となる男性本人はお酒はほどほどにしておく必要があります。最後の挨拶は2人で感謝の気持ちを述べ、これからの良きお付き合いを望む気持ちを伝えましょう。

長々と喋ってしまったり緊張のあまり間違った日本語を使ってしまうようなことがあるとその場にいる全員に失礼です。そうならないためにも事前に挨拶を練習し、伝えたいことだけを簡潔にまとめるようにしましょう。

会話のネタを予め用意しておく

元々知り合いだったのであれば顔合わせの場でも食事をしながら楽しく会話をすることはできるでしょう。しかし初めて会う相手の家族に緊張しない人はいません。失礼がないようにと気にするあまり言葉が出なくなってしまったりするご両親も多いので、その場を盛り上げるためにも会話を振ったり盛り上げたりするのは仕切り役の2人の役目でもあります。

会話が少なく重苦しい雰囲気ではせっかくの食事ものどを通らなくなってしまうので、会話のネタを事前にいくつか用意しておくと良いでしょう。たとえば共通の趣味があれば一気に距離を縮めることができますし、それぞれの幼かった頃のエピソードなどを話せば微笑ましく優しい時間を作ることができます。

結婚すればたとえ血の繋がりはなくても義理の家族にある間柄です。お互いのことを知り、距離を縮めることができるような工夫をして楽しい時間を作るようにしましょう。

また談笑をするだけではなくその中で結納についてや結婚式についてなどこれから行わなければならないことに関して相談をしておくとお互い安心です。結婚式の準備を始めて行くにあたり困ったことがあれば協力を仰ぐことができるような体制をととのえておくと2人にとっても安心でしょう。

場を盛り上げるためのコツ

改まった場になると盛り上げようと思ってもなかなか難しいものです。同世代の友達が集まる場でもありませんし、失礼があってはいけないので気を遣ってしまうのも仕方がないでしょう。しかし楽しくて有意義な時間にしなければ顔合わせは成功とは言えません。ではどんなことをすれば場を盛り上げることができるのでしょうか。

まずはセレモニー感の演出を入れるということです。定番なのは婚約指輪のプレゼントでしょう。婚約指輪は男性の結婚に対する覚悟の表れですから、それを全員に見てもらうというのは気が引き締まって場が盛り上がります。もしも婚約指輪のお返しを用意しているのであればこの場でお返しするというのもおすすめです。

次に結婚する2人のアルバムを見て思い出話をするということです。それぞれがアルバムを持ち寄ってそれを見ながら会話をすることでお互いのことを知ることができますし、緊張している両親も思い出話ならしやすくなるので自然と会話も増えて場を盛り上げることができます。その中から共通点を見つけることができればより距離を縮めることができるでしょう。

場を盛り上げるためのカギはお互いの家族です。それぞれが良い印象を持った状態で終えることができれば今後の関係も良好にしやすいので自分たちが楽しむことよりも家族が楽しむことができるような雰囲気づくりに徹しましょう。

顔合わせで注意すべきこと

昔は顔合わせも儀式性が高かったので厳かに行われている家が多かったのですが、現在ではあまりかたくならずにカジュアルにできるようなものが好まれています。その方がお互いが親しみをもって接することができますし親睦も深めやすくなるからです。そんな顔合わせですがたとえアットホームで楽しい雰囲気であっても気を付けなければならないポイントがあります。

まずは段取りです。日程、場所、服装や時間など気を付けなければならないことはたくさんあります。臨機応変に対応することも大切ですが、それでは計画性がないと思われてしまうのでしっかりと計画をねって参加者が安心できるような段取りを組んでおくことが大切です。

次にお酒です。緊張して飲みすぎてしまったり、女性側の父親に進められて男性が飲みすぎてしまうというようなケースもあります。しかしその日の仕切りや若い2人が行うので我を忘れてしまうほど飲んでしまってはなりません。どんなにすすめられても自分を保つことができるようにお酒のコントロールも行うようにしましょう。

顔合わせを終えてみて成功したと思えるか失敗したと思うかは予め明確にしていた目的によって異なります。しっかりと目的を持って挑まなければ有意義な時間にすることはできないので大人として2人で協力して執り行うようにしましょう。